戯言日記~NEWSの海は深くて広い~

タイトル通り、ただのオタクの戯言です。あしからず。

ついに見つかったか。~アイドルに必要なものとは~

 

ついに見つかったか。

 

それが私の最近の彼に対する評価である。それはもちろん良い意味で、ニヤニヤしながら「ついに見つかってしまったよ!彼の良さを画面通してみんなが気付いてしまったよ!」と叫びだしたいくらいには、私は喜んでいる。オタク評価が異常に高い彼だからこそ、世間に見つかってしまうのが嫌だと思う人もたくさんいる事とは思うが、私が元々の性質として、自担を誰かに取られたくない!とか、これ以上遠い存在になるなんて耐えられない!だとか、そんな可愛らしい思考を持ち合わせてはいないタイプのオタクということはご理解いただきたい。

 とここまで、この話題の主役の名前を書きそびれたまま進めてきてしまったので、誰の事だよとお思いの方もいるかもしれない。でももうちょっとだけお付き合いいただきたい。

 

私には、最近の彼を見ていて気になることがあった。「もがいている」「探している」「迷っている」といった類いの言葉たちを連想させるような、表情や仕草である。そのきっかけは、昨年から獲得したバラエティー番組と情報番組のレギュラーにあったのではないかと推測する。細かいことは書かない事にするが、おそらくレギュラー番組をある程度の期間続けていると、自分の足りない所や周りの評価などが確実に本人の元にも届いてくる。それに加え、周りのメンバーはテレビという枠組みにおいては、確実に数歩先を言っている人ばかりである。このような状況下で、彼は少しずつ現状のままではいけないと思ったのではないだろうか。それがさまざまな媒体を通じてこちらにも届いてしまったように思う。しかし、それは決して悪いことではなく、むしろ良いことだと思う。もう一度、彼の殻をぶち破るチャンスなのだ。

(※あくまで私の個人的な見解でありますこと、重ねてご理解ください。)

 

ここでようやく「見つかった」という話の本筋に戻るわけだが、確実に彼は変わろとしている。おそらくそれを彼のファンは気づいていると思う。各媒体での発言や表現が今までと変わっていることを。それを決定付けた物が「ゼウス」である。今まで、かたくなに露出を避けてきた彼が、上半身裸で闘志をむき出しにして闘ったのである。アイドルとしての自分をとても大切にしていた彼にとっては、どう映るかを全く考えずにテレビに映ること自体が、己の殻を破った瞬間だったのではないかと思う。それも自らそれを選択した事はとても大きい。これを観た他G担や一般の視聴者は、彼の意外な一面を知って驚いたのではないだろうか。

ここまでくれば、この話題の主役である「彼」が誰かを容易に想像ができる人もいるのではないだろうか。そう、その彼とは、NEWSの増田貴久さんである。先ほども述べたが、彼はオタクと呼ばれる熱狂的なファンからの支持は厚いが、一般層への浸透率は全く比例しない。それが何を物語っているのかというと、オタクが求めるものと、非オタクが求めるものは違うということである。彼はその非オタクという層を満足させる技術をまだ手に入れられていなかったのだ。それは、ただアイドルとして居るだけなら必要ないかもしれない。しかし、ジャニーズの誰もが知ってる人気アイドルになるためには必要不可欠なものなのだろう。それを実感した彼が、大きな一歩を表立って踏み出したのが「ゼウス」なのだと私は考える。この番組自体が、芸人とアイドルがほぼ笑い抜きで、ガチンコで戦うという斬新なスタイルな番組であったことも、彼がこの舞台を選んだひとつの要因だったのかもしれない。(彼が意識的に選択したかは別として)

 

しかしこのゼウスという番組だけでは、元々彼の存在を認知している人たちが、彼の意外な一面を垣間見たという程度に過ぎないだろう。私が「みつかった」と思ったのは4/15に放送された水曜歌謡祭での彼である。内容については長くなってしまうので触れないが、この時の彼は、自分の出番すべてをうまく使って、彼の魅力をぎゅっと濃縮して詰め込んだかのようなパフォーマンスを魅せた。「ついに見つかった」と思った。案の定、SNSなどでの一般層の反応も大きかった。やっと。やっとだ。

 私が観た限りでの感想だと、彼自身の声の良さ、歌の上手さというのは大前提とし、大御所の方々とのコラボレーションでも、増田貴久という存在を消させはしない。しかし、主張もしすぎずにうまく溶け込む。すべての楽曲でそれができていたと思う。それが一般層にも受け入れられる最大の要因だったのではないか思う。何よりも、一緒に歌った方々が、みなさん満足げな笑顔をしているのを見たときに、彼は求められた仕事をきっちりとやり遂げたんだと確信した。世間がやっと見つけてくれた。

 

しかし、今まで歌のお仕事をやってきたはずだが、なぜ今回はこんなにも注目が集まったのか。それは「一人」だったことが大きな要因だろう。今までは、ほぼテゴマスという形でこの手の歌番組に出演してきた。そうなると、良くも悪くも主役になってしまう、手越祐也という存在が必ず隣にいることとなる。それは当たり前のことだし、増田さんも、手越さんのいろんな意味での天賦の才能を認めており、テゴマスというユニットは”手越さんあってのユニット”である。くらいには思っていたのではないかと思う。だから、その歌声の強さ、派手さに、少なからず増田さんの存在や歌が影を潜めていたとしても、それは承知の上といったところだったと思う。誤解を招かないように触れておくが、私はテゴマス二人ともをとても尊敬しているし、大好きである。ただ、この二人はアーティストとしての在り方やスタイルは全く違うものであると認識している。しいて言うなら、増田さんはどんなジャンルの方とでも、コラボレーションしている姿を思い描く事ができるが、手越さんはそうではない。絶対的な主役になるか、ならないか。その場を自分の色にしてしまうか、色を混ぜあってマーブルのようにするかの違いかなと私は思っている。中々上手い表現が思い浮かばないのだが、一つだけ言えることはどちらのタイプにも優劣があるわけではないということである。これだけは声を大にして言っておきたい。あくまでそれぞれのスタイルの違いであり、それぞれで役割が違うというだけなのだから。

 つまり、増田さんにとって、いろんなジャンルの人といろんな音楽を作り上げていくことで、また新たな色を描きだすことができたということなのだ。彼が元々持っていた色+他アーティストの色をうまく混ぜた色を表現できた。だからこそ彼は見つかったのだ。元々どんな人にも両手を広げて、包み込むような体制で接する彼自身の性格もこの番組にはあっていた。

 

そして、彼は自分からはあまり新しいことにチャレンジしない性質であると私は思っているのだが、逆に今回の番組のように、しなければならない状態を作り上げれば、彼はどこまででも伸びるとも思っている。テゴマスの活動を最初から追っていれば、彼の歌の上達具合には目を見張るものがあるし、いくつかの舞台経験も彼の表現の幅を増やしている。初めに書いたレギュラー番組出演にしてもそうである。やらなきゃいけない状況になれば、彼はどこまででも伸びる。そこに絶対的な目標があればなおさらである。それが今までは、歌の上手い相方の存在であったり、どうせジャニーズの舞台とは言わせたくないという思いだったり、大きな何かがあれば彼は伸びる。水曜歌謡祭の場合は、それが大御所のアーティストの方に劣らないパフォーマンスをしなければならないこと、NEWSを背負って一人で出ていること。なにより一人では何もできないと言わせないという思い。そんなものが彼のパフォーマンスからは漏れ出ていたように思う。そして彼はそれを今回は達成した。だから見つかった。

 

長々と書いてきたが、あくまで、いちオタクの戯言である。今回の事だってさも大事のように書いてはいるが、世間様からすればこんなことが起こっているなんて誰も知らない。そんな小さな出来事の話である。しかし、彼やその周りにとっては大きな出来事で、今後に期待しか持てないような出来事だったのである。これで少しでも、増田貴久とかいうジャニーズやるじゃん!って思ってもらえれば今回は成功なのだ。それがエンタメ関係者に一人でもいればなお成功。彼には、もっともっとやらなければいけない状況を作ってあげてください。そうすれば期待しただけの成長をしてくれるはずです。そして私たちはそれを見守ります。NEWS担は見守ることだけには長けているので。

 

追記:ちなみに4/22の水曜歌謡祭にも増田貴久さんの出演が決まっています。ぜひ見てくださいね(笑)